みなさんは「高知県出身の芸能人」といえば誰を思い浮かべますか?
芸能人に詳しい人ならパッと思い浮かぶかもしれませんが、あまり興味がなければ出身地までを意識することはないかもしれません。
高知は全国的にみても地味な県だし、華のある芸能人や有名人なんてそんなに輩出してないんじゃない?と思われた方。
いやいや。ちょっと待ってください。
確かに高知県は魅力度ランキングでも万年下位ですし、人口も全国で3番目に少ない“地味”で“印象が薄い”県ですが、実は皆さんもよく知っているであろう有名芸能人をたくさん輩出しているのです。
そこで今回は高知県出身の有名芸能人、その中でも特に知名度が高い3人の女性芸能人をご紹介します。
南国土佐が生んだ女性芸能人たち。
あなたがかつて大ファンだった“あの人”も高知県出身かもしれませんよ。
広末涼子さん
まずは広末涼子さんです。
もはや説明不要の本格派女優へと上りつめた彼女が高知県出身であることを知っているファンの方は多いはずですが、出身地までを意識したことがない人にとっては意外かもしれません。
テレビに出演し始めた直後から抜群に垢抜けたビジュアルと、都会的な雰囲気を兼ね備えていたため、東京や大阪といった大都市の出身だと思っていた人もいることでしょう。
1980年に高知市で誕生した広末さん。
中学時代は陸上部に所属し、走り幅跳びの選手として県大会で2位の成績をおさめています。
ちなみに現在も阪神タイガースで活躍を続ける藤川球児投手は、中学校時代の同級生。今や芸能界と野球界のスターとなった2人は高知県民にとっての誇りであるといっても過言ではありません。
さて、幼少期から芸能界に憧れていた広末さんは、中学生時代の1994年に某有名製薬会社が開催したコンテストでグランプリを獲得し、翌年にCMデビューを果たし芸能界へ進出します。
デビュー直後から中高生の間で話題となり、次々にCMへの出演オファーが殺到。中でもポケベルのCMは特に有名で、広末さん人気が一気に爆発したきっかけにもなりました。
1995年には「ハートにS」という作品でドラマデビューし、ここから広末さんの女優人生がスタートします。1997年からはわずかな期間ながら歌手としても活躍し、紅白歌合戦にも出場するなどマルチな才能を存分に披露しました。
歌手活動を控えて以降は本格的に女優業に力を入れ、1999年には「鉄道員」、2008年には「おくりびと」といった日本を代表する名作映画への出演を重ねたことでアイドル女優からしっとりとした演技が光る本格派女優としての地位を確かなものとしていきました。
高知を飛びだし、今やすっかり日本のスター女優となった広末さんですが、デビュー以降もずっと郷土愛を強く持ち、高知の伝統行事である「よさこい祭」では毎年のように地元の団体とともに、よさこいを踊っている姿が地元で話題になっています。
島崎和歌子さん
高知県出身の女性のイメージといえば男性よりも「勝気・豪快・男勝り」が地元に根付いた定説。
このイメージをそのまま具現化したような高知県出身の女性芸能人が島崎和歌子さんです。
島崎さんが生まれ育ったのは高知市のお隣の南国市。
幼少期は今の快活なキャラクターからは、想像もつかないほどに大人しく人見知りだったという島崎さん。
ただ生花の裏には山が広がっているそうで、カブトムシが窓から侵入してきたり、道を歩けば度々イノシシに遭遇するといったワイルドな環境が、徐々に現在の島崎さんを育んだのかもしれません。
島崎さんが芸能界デビューしたきっかけは、某製菓会社が開催した新人歌手の発掘オーディションです。
中山美穂さんの歌を歌い、結果は準優勝だったものの現在も所属する芸能事務所にスカウトされる形で芸能界へと進出しました。
1989年に女優としてドラマに初出演すると、その勢いのままアイドル歌手としてもデビュー。ところが高知では島崎さんが出演する番組がほとんど放送されることはなく、またアイドル業界自体の人気も下火だったため地元での知名度はイマイチな上にアイドル活動も縮小していくなど、ブレイクできない日々を過ごします。
そんな島崎さんを一躍お茶の間の人気者へと押し上げた番組が、現在も年に2界放送されている「オールスター感謝祭」です。
1991年から始まった第一回目から司会に抜擢されると、その明るくサバサバとしたキャラクターが人気を博し、ここからバラエティタレントとして一気にブレイクを果たします。
以降は、みなさんがよく知っているとおり、豪快な笑い声と酒豪のイメージが定着し、今やバラエティ番組には欠かせないベテランタレントとして活躍を続けています。
岡本真夜さん
最後はシンガーソングライターの岡本真夜さんです。
淑やかで落ちついた大人の女性のイメージがある岡本さんが高知県出身であることは意外と知られていないかもしれません。
岡本さんが生まれ育ったのは、自然豊かな四万十市。
小学校3年生からピアノを始め、将来はピアニストを目指していたそうですが、高校1年生の頃にラジオで聴いたドリカムの吉田美和さんの歌声に魅了され、歌手になる夢を抱くようになります。
高校2年時には、自身が歌った歌を録音したカセットテープを現在も所属する芸能事務所へと送り、デビューの誘いを受け上京を決意したといいます。
家族の反対を押し切って上京した岡本さんはボイストレーニングを重ね、夢である歌手への道をひた走り、1995年に「TOMORROW」でデビュー。累計売上177万枚を突破した大ヒット曲となり、現在も日本を代表する応援ソングとして親しまれています。
2016年にはデビュー20周年を記念して、少女時代の夢であったピアニストとしてもデビューしました。
ちなみに、プライベートでの岡本さんは高知出身女性のイメージ通り賑やかで頑固な女性であるとのこと。
淑やかで落ち着いた印象の岡本さんにも、やはり土佐っ子としての熱い血はしっかりと流れているようです。
毎年「よさこい祭」に参加する広末さんと、豪快な島崎さん、そしてプライベートでは賑やかだという岡本さん。高知県出身の代表的な3人の女性芸能人は、土佐女性らしさと誇りをそれぞれのフィールドで発揮しながら、これからも活躍を続けてくれることでしょう。